戸村裕行 Hiroyuki Tomura

水中写真家
 

1982年、埼玉県生まれ。世界の海を巡り、さまざまな海中景観を撮影し続けている水中写真家。生物の撮影のほか、ライフワークとして、第二次世界大戦(大東亜・太平洋戦争)に起因する海底に眠る艦船や航空機などの撮影を世界各地で続けており、ミリタリー総合誌『月刊丸』にて連載を担当。その集大成として靖國神社・遊就館を筆頭に日本各地にて写真展を開催中。また、「歴史を学ぶダイビング」として日本ではマイナーといえるレックダイビングの普及に尽力している。主な著書に『蒼海の碑銘』がある。
 
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水深60mを超えるテクニカルダイビングへ

もともとカメラメーカー純正のポリカーボネート樹脂のハウジングを使っていましたが、深場を潜るテクニカルダイビングの際にどうしても耐圧水深の部分で難しい場面があり、堅牢なハウジングを探していたところ、Nauticamと出会いました。最近では、特定の条件下の撮影依頼も増え、順調にNauticamの数が増えていっているところです(笑)。
ポリカーボネート樹脂のハウジングも軽くて使い勝手はよかったのですが、アルミ合金でできたハウジングの堅牢性、バキュームリークセンサーなど画期的なアイテムによる水没の不安からの脱却なども含め、精神的な部分のメリットも大きかったように思います。
アルミ合金のため、陸上では重たくなりましたが、フロートアームを使うことで、最も重要な水中での取り回しは中性浮力に近いレベルとなり、逆に軽くなりました。

大深度でもストレスフリーに撮影可能

深場やレックなどの過酷な環境でも耐えうる堅牢性には信頼を寄せています。水深60m以深の撮影は耐水圧100mを誇るNauticamハウジングだからこそ安心して行けるものです。ギアやボタンがストレスのかからない位置に置かれているお陰でほぼファインダーから目を離さずに設定の変更もできます。大深度においても水圧によるダイヤルやボタンなどの不具合はなく、ストレスフリーな状態で撮影に臨めます。

フレキシブルな対応は心強いパートナー

とにかくバリエーションが豊富で、カスタムし放題。水中撮影に特化して考え抜かれた設計とアイテムは、安定と安心を与えてくれます。また、新しく発売されたカメラに対してのハウジング製作のスピード感がものすごい。普段あまり使われていないようなレンズを使用してみたいという申し出にも、特注のギア製作でフレキシブルに対応していただけます。水中においてできないことはないと思わせるサポート力は、私たちの力になってくれるパートナーだと感じています。

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WORKS


小笠原で撮影したミナミイスズミの群れです。絞りやシャッタースピードを変えるダイヤル、メニューなどのボタンが非常に使いやすい場所に配置されているNauticamのハウジングでは、手元の操作にストレスを感じることはほとんどなく、魚の瞬間的な動きにも簡単に応えてくれる喜びがあります。

 
・ハウジング:NA A7RIII
・カメラ:SONY α7R III
・レンズ:SONY SEL1635GM FE 16-35mm F2.8 GM


イソギンチャクを住みかとする可愛い子供のクマノミがいたので奥行き感を出すためにわざと前ボケを入れ込み撮影しました。この撮影で使用したOLYMPUSのカメラはもともと小型で軽量が特徴ですが、それに合わせて作られたNauticamのハウジングも追随するように軽くなっています。さらにはカーボンフロートアームの浮力によって水中でほとんど重さを感じることはありません。マクロで粘っても手首が疲れるようなこともなく安定して使うことができます。

 
・カメラ:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
・ハウジング:NA EM1III
・レンズ:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro


大戦期に使われた油槽船と思われる遺物に棲むシロワニを撮影しました。愛用するNAスーパービューファインダー45IIMは等倍で視野を確認できることから大変見やすく、トリム(水平姿勢)からの撮影や下からアオリたい構図、さらにはスノーケリングでの撮影で絶大な効果を発揮します。今やなくてはならないアイテムのひとつになっています

 
・ハウジング:NA A7RIII
・カメラ:SONY α7R III
・レンズ:SONY SEL1635GM FE 16-35mm F2.8 GM

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MATERIALS

戸村裕行さん愛用Nauticam

NA EM1III for OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III


NA A7RIII for SONY α7R III


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